研究課題
空間解像度はX線源、X線光学系(MC)、X線光学系(LAA)、X線カメラのそれぞれの性能に依存する。特にLAAの性能に大きく依存する。特にLAAの厚さと空間解像度の関係は理論的にも実験的にも今までの研究において確認してきたところである。理論到達目標はLAA厚を60ミクロン程度に薄くすることによって2-3ミクロンの空間解像度を達成できる見込みをもっている。そこで従来は直径150mm、厚さ3mmのシリコン板の中心に直径80mmの穴を堀り、所定の厚さになるまで研削することを進めてきた。しかしながら厚さ170ミクロンよりも薄いLAAにおいてはことごとく失敗してきた。そこで直径100mm、厚さ3mmのシリコン板の中心に直径60mmの穴を堀り、所定の厚さになるまで研削することを本科研費研究の中心課題にすえることにした。さらに空間解像度を補うためにスーパー解像度の手法を用いることにした。これらの道具を購入すること、作製することを進めた。
2: おおむね順調に進展している
CCDカメラは当初予定した性能のものが見つからないので、スーパー解像度なる手法を用いることにした。本科研費における空間解像度到達目標である2-3ミクロンを達成するための角度分析板LAAを薄くするための直径100mm、厚さ3mmの板の切り出し、化学腐食による表面歪み除去は終えた。
直径60mm、深さおよそ3mmの穴を彫り込む作業の申し込みは済んだ。先方の会社は混んでいるので早めの予約が必要である。研削は4月になる見込みである。その後表面加工層を除去するための化学腐食が必要である。これを実行する腐食専門の会社も予定には入れてもらった。
予期した高性能高空間解像度CCDが入手できなかったため
水平および垂直方向に各0.1ミクロン微小能力を備えた併進装置を備え、スーパー解像度法を使用して高性能高空間解像度CCDに代わる方法として所期目的である2-3ミクロンを追求する
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Optics Express
巻: 23 ページ: 9717,9729
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Archiv
巻: 465 Supplement 1 ページ: S100,S101