研究課題
1)研究代表者の森田は、細胞質と細胞膜の間で物質のやりとりを想定して、細胞質内に相当する領域で2種の物質が拡散、細胞膜に相当する境界ではこれらの物質間の交換が行なわれるモデル方程式を研究した。研究分担者の坂元と定常解の安定性と具体的な例について分岐が起こる条件を導くことに成功した。2)四ツ谷は、質量保存の反応拡散方程式の定常問題で、未知関数の定積分を非線形項に含む1次元 Allen-Cahn 方程式で表される場合について研究をおこなった。定数解から1次分岐分岐した点対称解からさらに2次分岐し、2次分岐以降の分岐曲線のつながり具合と、拡散係数が零に近づけたときにどのような収束をするのかという問題に対する数学的な解答を、共同研究者と与えた。3)村川は、細胞接着モデルの数値計算に関連する非線形拡散問題に対する数値解法の研究をおこなった。実装が容易で、高速で精度の良い数値解を得ることができる線形数値解法を提案し、数値実験によって計算効率は既存の解法と比べて100倍程度良いことが確かめられた。また、線形解法の誤差解析を行い、最適な誤差評価を得た。4)岩見は、共同研究者と生命現象の実験および臨床データを定量的に解析するための数理モデルを構築した。特に、PDEで記述された数理モデルを用いたデータ解析では、パラメータ推定の際、計算時間が相当なものになる。数学的に同値な変形を行う事で、飛躍的に計算時間を短縮する数理モデルを導出する方法を提案した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 9件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 15件、 招待講演 18件)
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