LSNDに始まり、MiniBooNE実験にても決着を見ない電子ニュートリノへの振動(LSND問題)に決着をつける事を目的とした本研究課題では、OPERA実験の全統計に対して解析を行い、その結果を2017年4月にイタリアのGran Sasso 研究所で成果発表を行った。 約7000のニュートリノ反応を対象とした解析から、合計で32個の電子ニュートリノ反応を検出した。統計が増したことにより、エネルギー分布を考慮した shape 解析を可能とした。結果として、3+1のフレームワークにて混合角の90%信頼度での上限値を sim^2(2theta_mue)<0.019を達成した。
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