超ホライズンスケールにおける曲率ゆらぎの保存には空間のスケール変換に対する不変性が重要な役割を果たす。ループ補正を受けた有効作用も、この不変性を保つことを証明した。曲率ゆらぎの保存の他にも整合性関係などの普遍的性質がある。これらは、広義のゲージ変換に関係するとされるが、我々はさらに局所性条件が必要であることを示した。また、観測可能な物理量が赤外発散しない条件が、同じ局所性条件であると示した。一方、大学院生の徳田順生君と共同で、ドジッター背景時空上でのスカラー場の長波長モードに対する有効運動方程式を導出するための系統的な方法を定式化し、この運動が古典的な確率過程と解釈できることを示した。
|