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2014 年度 実績報告書

ミューオンg-2/EDM精密測定のための時空間較正方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26287053
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

三部 勉  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (80536938)

研究分担者 齊藤 直人  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20321763)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード位置較正 / 時間較正 / 異常磁気能率 / 電気双極子能率 / ミューオン
研究実績の概要

今年度は飛跡検出器に用いるシリコンストリップセンサーの試験用センサーを用いて、読み出し回路との接続試験と陽電子ビームを用いた評価を行い、予想されるS/N性能を有することを確かめた。このセンサーを用いた羽根モジュールの概念的な構造を決定し、変位測定センサーの配置の検討を行った。読み出し回路の消費電力・実験設備の地盤振動に関する情報を収集し、詳細な振動モードの計算を進めるための入力情報を得た。また、時間の測定については、既に導入している遠隔較正機能を有する周波数標準の長期安定性に関するデータを収集し、GPSデータに対する補正の不具合を修正し、より安定に稼働するシステムを立ち上げることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

飛跡検出器の基本構成要素であるセンサーと読み出し回路の試作機を接続し、予想通り陽電子の信号を高いS/Nで得られたことは大きな成果であった。ここで得られた情報および実際の実験環境に関する情報に基づき検出器構造の具体的な設計を進める準備が整った。設計作業と構造シミュレーションまで行うことは出来なかったが、次年度すぐに取りかかれると考えている。また、時間の確度を決めるクロック分配については、の周波数標準の長期安定性に問題があり、ファームウェアの改善を行う必要があり予想外に時間を要したため、これを用いたクロック分配回路の試作を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

ここまでの研究で検出器構造と周波数の安定性に関する基本的な情報を得ることができた。今後はこれらを材料に実際の構造設計と試作を行う。

次年度使用額が生じた理由

H26年度に計画していた出張(静岡県浜松市)が延期になったため。

次年度使用額の使用計画

昨年度計画していた出張(静岡県浜松市)をH27年度に実施する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] J-PARC muon g-2/EDM精密測定実験: 陽電子飛跡検出器アラインメント方法の開発2015

    • 著者名/発表者名
      西村 昇一郎
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-24
  • [学会発表] g-2/EDM実験で用いる計測システムの開発2014

    • 著者名/発表者名
      三部 勉
    • 学会等名
      計測システム研究会
    • 発表場所
      J-PARC
    • 年月日
      2014-11-21 – 2014-11-21
  • [学会発表] Search for muon EDM with ultra-cold muon beam at J-PARC2014

    • 著者名/発表者名
      三部 勉
    • 学会等名
      日本物理学会(日米合同原子核分科会)
    • 発表場所
      ハワイ島(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2014-09-07 – 2014-09-11

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公開日: 2016-06-01  

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