112型鉄系超伝導体CaFeAs2の研究を進め,LaとSbのコドーピングにより超伝導転移温度が34 Kから47 Kに上昇することを明らかにした。さらに単結晶構造解析から, Sbは超伝導を担うFeAs層ではなく,層間にあるAsジグザグ鎖を置換することを突き止めた.また,Laドープによって反強磁性秩序が現れ,超伝導が消失することを明らかにした.イリジウム10-4-8型鉄系超伝導体においては,約100 Kにおける構造相転移を見出し,0.5 GPaの静水圧で構造相転移が抑制され,同時に16 Kの超伝導が消失することを明らかにした.またIr 5d軌道が電気伝導に寄与することを見出した。
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