ソフトマター複雑流体の構造とダイナミクスを解明するためには、そのメゾスケールでの応答に関する知見を得ることが必要である。本研究では、ミクロンサイズの粒子をプローブとして、ソフトマター中に分散し、光ピンセットを用いて粒子を振動させた際の、粒子変位の振幅と位相遅れを測定することで、媒質中の局所力学物性(マイクロレオロジー)測定が可能な交流アクティブマイクロレオロジー測定システムの開発を行った。また、レーザー光でプローブ粒子を照射した際に入射光と散乱光の干渉により生じるホログラムから、複数粒子の3次元変位の同時観測を可能にするホログラフィック顕微鏡を作成し、複数の自己駆動粒子の3次元追跡を実現した。
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