レーザーアシステッド電子散乱(LAES)過程における散乱電子のエネルギー・角度分布に現れるスペクトル干渉から分子内電荷分布を導き出すための電荷分布回復アルゴリズムを構築した。また、高感度LAES観測装置を開発するとともに、中空ファイバー圧縮法を用いてパルス幅9 fsの超短レーザーパルスを発生した。さらに、広帯域超短レーザーパルスによって誘起されるLAES信号を計算するプログラムを開発し、LAES信号のスペクトル干渉が実際に観測可能であることを示した。単一サイクルTHz波を用いた新たな超高速電子回折法を考案し、数値シミュレーションよってその有用性を示した。
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