既存の超解像技術ではX-Y2次元系では10nm程度、3次元系では約50nmの空間分解能を有する測定が可能となっている。また単一分子の飽和効果を用いた100 fs程度の時間分解能を持つ測定も報告されている。しかしこれらの両者を同時に達成できる装置は存在せず、一般には単一分子からの発光をサブns程度の時間分解能で決定できる程度であった。本研究では共役高分子などにおける時間・空間分解測定を可能とするために、① 3次元空間分解測定システムの作成、② 時空間分解測定法の開発 を目的として、装置・測定手法の開発を中心とした研究を行い、サブ100nm、10psの空間・時間分解能を達成した。
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