安価な液体窒素冷却で運転できる高温超伝導マグネットの開発に取り組んだ。電源駆動型の1.5T級高温超伝導マグネットを作製し、NMR用途として重要な磁場の空間均一性・時間的安定性を、NMR計測を行う事で検証した。 REBCOコイルを液体窒素冷却で用いて1.5TでNMR計測を行う事ができた。磁場分布は良好であるとともに、磁性体フランジによる磁場分布調整により中心磁場を引き上げることができた。短時間保持ではあるが、2.0Tの発生も実現した。また、運転法の工夫(オーバーシュート法)で磁場の時間安定性が改善されることも確認された。
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