希土類半導体EuXナノ結晶は巨大な光磁気効果(ファラデー回転)を示す。その回転効率は現在の光情報通信に使用されている光アイソレーター用のTb(III)ガラスの約100倍に相当する。 本研究では磁性半導体ナノ粒子の光磁気効果増強を行うため、Tb(III)を含む磁性ナノ粒子が巨大なファラデー回転(EuXの100倍以上)を示すことを明らかにした。さらに、希土類半導体ナノ粒子の光磁気効果の学術解明のため、EuSナノ粒子の光照射下での光磁気機能評価および希土類クラスターを用いた光磁気機能評価を行い、希土類化合物の軌道状態変化がファラデー効果に影響を強く影響を与えることを初めて明らかにした。
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