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2017 年度 実績報告書

ヘテロ複核金属ーフェノキシラジカル不斉触媒の創製と炭素-水素結合の不斉官能基化

研究課題

研究課題/領域番号 26288043
研究機関北海道大学

研究代表者

松永 茂樹  北海道大学, 薬学研究院, 教授 (50334339)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード有機金属 / 触媒 / 生物活性化合物 / 複素環 / 立体制御
研究実績の概要

不活性C-H結合活性化を実現する新たな触媒系の創製に取組んできた。当初計画した触媒設計では、想定した機能は実現できなかったため、設計変更を経て、(1)キラルスルホン酸を組み込んだ触媒系、および、(2)複核錯体の外部にソフト金属を取り込み可能なスルホキシドを配置した複核シッフ塩基触媒、の2点の開発に成功した。(1)の系においては、カチオン性金属触媒をピロールの位置選択的アルケニル化する反応を通じて基本知見を収集し、最終的に6-アリールプリンとエノンとの反応において90:10のエナンチオマー比を実現することに成功した。スピロ骨格を有する新規キラルスルホン酸を開発し、C-H活性化を担う錯体へと組み込むことで初めて高い収率と選択性が実現できることが明らかとなった。付加段階での不斉誘導を実現する例はこれまでに数例しか例がなく、非常に価値のある成果であると考えている。また、(2)の系は、当初設計の複核錯体のコンセプトを活かしつつ不斉C-H官能基化を実現するための修正した設計コンセプトである。亜鉛とパラジウムを組み合わせたヘテロ複核錯体を系中で用事調製して使用することで、分子内のアリル位C-Hアミノ化反応において75:25erを発現できることがわかった。これまでに全く報告例のない、複核錯体に基づいたキラル反応場の構築であり、いまだエナンチオ選択性に改善の余地は残すものの、学術的には意義深い成果であると考えている。また、ラジカル種を経る反応としは、パラジウム、光酸化還元触媒、チイルラジカル前駆体を併用する系について、テトラヒドロナフタレンからの脱水素化に成功し、成果を取りまとめた。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Hybrid Catalysis Enabling Room-Temperature Hydrogen Gas Release from N-Heterocycles and Tetrahydronaphthalenes2017

    • 著者名/発表者名
      Kato, S.; Saga, Y.; Kojima, M.; Fuse,H.; Matsunaga, S.; Fukatsu, A.; Kondo, M.; Masaoka, S.; Kanai, M
    • 雑誌名

      J. Am. Chem. Soc.

      巻: 139 ページ: 2204-2207

    • DOI

      10.1021/jacs.7b00253

    • 査読あり
  • [学会発表] キラル対アニオンを導入したCp*Rh(III)錯体によるC-H活性化を経た触媒的不斉1,4-付加反応2017

    • 著者名/発表者名
      佐竹瞬、栗原拓丸、西川圭祐、望月拓哉、波多野学、石原一彰、吉野達彦、松永茂樹
    • 学会等名
      CSJフェスタ
  • [学会発表] キラル対アニオンを導入したCp*Rh(III)錯体によるC-H活性化を経た触媒的不斉1,4-付加反応2017

    • 著者名/発表者名
      佐竹瞬、栗原拓丸、西川圭祐、望月拓哉、波多野学、石原一彰、吉野達彦、松永茂樹
    • 学会等名
      第43回反応と合成の進歩シンポジウム
  • [備考]

    • URL

      http://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakuzou/publication.html

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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