合成化学をさらに進歩させ真に力量のある機能性物質創製法へと高めていくためには、新しい視点や斬新な手法を導入し、新たな高みへと飛躍する必要がある。本研究の目的は、フローマイクロリアクターの特長を活かし、「活性種制御法」や「反応の選択性制御法」を深化させ、sp3炭素アニオン活性種の高次制御を基軸とする機能性物質創製法の開発へと展開することである。本研究の遂行により、従来のフラスコでの合成化学の枠を超えて、今までにない分子変換プロセスや機能性物質創製法を開拓するとともに、機能性物質の実践的合成へと成熟させことができた。
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