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2016 年度 実績報告書

分子認識に基づいた革新的超分子アクチュエータの創製とそのストレス特性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 26288062
研究機関大阪大学

研究代表者

高島 義徳  大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (40379277)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード超分子材料 / 刺激応答性 / 挿し違い二量体 / ゲルアクチュエーター / 高靭性材料
研究実績の概要

従来のアクチュエータはエネルギーとして電力や圧力変化を用いているため、材料として金属やセラミックスなど堅くて重い材料が用いられています。近年ではより軽量でしなやかな素材でできたアクチュエータが求められています。高分子を用いたソフトアクチュエータも様々開発されておりますが、軽くて伸縮性が大きい新たなソフトアクチュエータ(人工筋肉)の開発が望まれてきました。新たな高分子ソフトアクチュエータの開発において、従来型の材料内部の架橋密度変化を駆動原理としたアクチュエータだけでなく、新たな駆動原理として、架橋点間距離の変化を利用したアクチュエータはフレキシブルで高い応答性の材料となることが期待されていました。
本研究は、筋繊維サルコメアの伸縮運動と似た動きをする超分子である挿し違い二量体について研究してきました。この挿し違い二量体を柔軟性の高い高分子との間で架橋することにより新たなソフトアクチュエータを作製しました。特に光応答性アクチュエータを作製することを焦点に光応答性分子を差し違い二量体に導入することで、光の波長に応じて形体変化を制御できるソフトアクチュエータの作製に成功しました。
別の研究において、
さらに、tetraPEGを用い、無色透明で、乾燥状態でも応答し、より速い応答性を示すキセロゲルアクチュエータの作製を目指した。光応答性分子にはスチルベン(Sti)を選択した。Stiは紫外光UV-A(λ= 350 nm)の照射によってtrans体からcis体へと異性化し、UV-C(λ= 280 nm)の照射によって、cis体からtrans体へと異性化することが知られている。一方で従来の分子設計ではエステル結合が入っていたため、UV-Cを照射すると分解した。そこでエステル結合からアミド結合に置き換えたキセロゲルアクチュエータを作成した (Fig. 2)。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Supramolecular Polymeric Materials Containing Cyclodextrins2017

    • 著者名/発表者名
      Nakahata, M.; Takashima, Y.; Harada, A.
    • 雑誌名

      Chem. Pharm. Bull.

      巻: 65 ページ: 330-335

    • DOI

      10.1248/cpb.c16-00778

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Radical polymerization by supramolecular catalyst: cyclodextrin with a RAFT reagent2016

    • 著者名/発表者名
      Koyanagi, K.; Takashima, Y.; Nakamura, T.; Yamaguchi, H.; Harada, A.
    • 雑誌名

      Beilstein J. Org. Chem.

      巻: 12 ページ: 2495-2502

    • DOI

      10.3762/bjoc.12.244

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Self-healing materials formed by cross-linked polyrotaxanes with reversible bonds2016

    • 著者名/発表者名
      Nakahata, M.; Mori, S.; Takashima, Y.; Yamaguchi, H.; Harada, A.
    • 雑誌名

      Chem.

      巻: 1 ページ: 766-775

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.chempr.2016.09.013

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Fast response dry-type artificial molecular muscles with [c2]daisy chains2016

    • 著者名/発表者名
      Iwaso, K.; Takashima, Y.; Harada, A.
    • 雑誌名

      Nat. Chem.

      巻: 8 ページ: 625-632

    • DOI

      10.1038/nchem.2513

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Highly Flexible, Tough, and Self-Healing Supramolecular Polymeric Materials Using Host-Guest Interaction2016

    • 著者名/発表者名
      Nakahata, M.; Takashima, Y.; Harada, A.
    • 雑誌名

      Macromol. Rapid Commun.

      巻: 37 ページ: 86-92

    • DOI

      10.1002/marc.201500473

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] Photo stimuli responsive supramolecular actuators controlled by host-guest interactions2017

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Takashima, Akira Harada
    • 学会等名
      11th International Gel Symposium
    • 発表場所
      Nihon University, Japan
    • 年月日
      2017-03-07 – 2017-03-09
    • 国際学会
  • [学会発表] Photo stimuli responsive supramolecular and topological materials using host-guest complexes2016

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Takashima, Akira Harada
    • 学会等名
      Polymer Networks Group meeting 2016
    • 発表場所
      KTH Campus, Stockholm, Sweden
    • 年月日
      2016-06-19 – 2016-06-23
    • 国際学会
  • [学会発表] ホスト-ゲスト相互作用を用いた刺激応答性高分子材料の創製2016

    • 著者名/発表者名
      高島 義徳
    • 学会等名
      第14回ホスト・ゲスト化学シンポジウム
    • 発表場所
      高知城ホール, 高知県高知市
    • 年月日
      2016-06-04 – 2016-06-05
    • 招待講演
  • [学会発表] ロタキサン構造により架橋された光刺激応答性超分子ゲルの作製2016

    • 著者名/発表者名
      林 祐輝・岩曽 一恭・高島 義徳・山口 浩靖・原田 明
    • 学会等名
      第65回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場・展示場, 兵庫県神戸市
    • 年月日
      2016-05-25 – 2016-05-27
  • [学会発表] Stimuli Responsive Supramolecular Materials Formed from Cyclodextrin and Guest molecules on Polymers2016

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Takashima, Akira Harada
    • 学会等名
      The 18th International Cyclodextrin Symposium
    • 発表場所
      the Hilton University of Florida Hotel & Conference Center ,Gainesville, Florida, USA
    • 年月日
      2016-05-18 – 2016-05-21
    • 国際学会
  • [備考]

    • URL

      http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/yamaguchi/

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公開日: 2018-01-16  

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