重要性が高く微量な生体・環境関連の溶液中化学種を、無修飾のままで単一分子検出レベルの高感度で検出できる手法の適用範囲を広げるための技術として、(1) 213 nmの深紫外光を励起光に用いた光熱変換効果ヘテロダイン干渉検出系装置開発と性能評価、および、熱レンズ分光法との比較、(2)ミクロ液体クロマトグラフィーおよびマイクロチップ流路との結合による超高感度分離検出の検証を行い、無標識・超高感度検出技術の革新を図った。高感度検出の一般的な手法である蛍光法が、ラベル化操作無しでは全くの無力となる化学種、即ち、紫外域にのみ光吸収を持ち、かつ、非蛍光性(低蛍光量子収率)の化学種を主な検出対象とした。
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