研究実績の概要 |
実験室で利用できる高速蛍光X線元素イメージング装置の開発を目指して、以下の観点から実験を行い、成果を得た。 1)小型の波長分散型蛍光X線イメージング装置の開発: 小型化を図ることにより空間分解能の向上を目指して、試作した。キャピラリー素子から検出器までの距離は以前の装置では225mmであったが、今回の試作装置では108mmと半分以上の小型化に成功した。空間分解能を評価したところ、0.52mm程度であり、従来より2倍以上、向上したことを確認した。 2)高速イメージング検出器の適用: 高速で高感度な2次元検出器を取り付けて、いくつかの実試料を測定した。例えば、ユーロコインの元素分布、電子部品中の鉛や銅の分布を数秒で可視化できることを実証した。 以上の内容はいくつかの論文発表に加え、以下のような国際会議での依頼講演でも報告し、有意義なコメントを受けた。 [1] K. Tsuji, “XRF imaging”, 63rd Annual Conference on Applications of X-ray Analysis Denver X-ray Conference, 28 July - 1 August 2014, Big Sky, Montana, USA. [2] K. Tsuji, Scanning and Projection type XRF Imaging, SARX2014 Latin American Seminar of Analysis by X-Ray Techniques, 3-7 November 2014, Carlos Paz, Córdoba, Argentina.
|