研究実績の概要 |
最近、ヒトテロメアDNAがRNAに転写されているという意外な事実が明らかになった。この発見によって、テロメアRNAが細胞内において重要な役割を果たすことが示唆された。そこで、本研究では、有機合成による分子プローブの創製とこれを利用した細胞内のヒトテロメアRNA分子構造を目指したケミカルバイオロジー研究を行った。 四重鎖構造を検出する分子プローブの創製に成功した(Analyst 142 , 4083,2017 )。また19F NMRを用いて四重鎖aptamer 構造の安定性や性質を健闘した(ACS Omega 2, 8843, 2017)。さらにタンパク質及びリガント分子は四重鎖構造とどのような様式で相互作用するのかを明らかにした(ChemistrySelect, 2, 4170, 2017. 雑誌の表紙に選ばれた)。
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