食の安心・安全の確保と信頼しうる食の提供のため免疫的化学測定法を利用した低分子残留農薬分析法を確立した。付随して新規ルテニウム触媒の開発にも成功し様々なカルベン移動反応に展開できた。現在用いられている農薬の簡便、廉価、迅速、高精度、自在な測定環境などの特徴を有する分子センサーをELISA法やイムノクロマトキット化に寄与することができた。すなわち低分子農薬に触媒的精密合成技術を用いてリンカーを導入し、蛋白と結合させてマウス免疫することで分子センサーとしての標的農薬特異的なモノクロナール抗体を作成した。得られた抗体の分析精度をppbレベルの分析精度を持つ低分子残留農薬分析法を確立した。
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