研究課題
(1)酸化物オリゴマーあるいは有機修飾無機ハイブリッドオリゴマー/ポリマー(特に酸化物交互共重合体)を用いた中距離構造制御ガラスの創出オキソオリゴマーの種類の充実を目指した。交互共重合型のオリゴマーを中心に研究を進める。交互共重合型の分子では、各構成成分の飽和濃度を超えて目的とする構成成分を添加できることから、元素戦略的材料設計の際に、組成、材料選択性を大きく向上できる。このような考えに基づき、かご形構造を有する有機修飾ケイリン酸オリゴマーの作製に成功した。実験的にかご形分子の存在を実証した。しかしながら、かご形分子の単利には至らなかった。(2)有機物と無機物間の超分子的相互作用を制御したシナジーハイブリッド材料の創製有機物の柔軟性、復元性、機能性と無機物(本研究ではオキソオリゴマー/ポリマー)による信頼性、耐久性を、相乗的に作用し、真にシナジー効果を得られた材料(加成性から予想される物性値を凌駕する材料)は、ほとんど得られていない。本計画研究で提案する材料である、酸化物共重合体では、酸化物からなるポリマー主鎖を構成する酸化物ユニットを広範囲で選択できる。共重合分子間の超分子間相互作用を制御可能であると考え、これをさらに発展することにより、高分子系有機材料と比較して耐熱性、耐候性、耐光性に優れたシロキサン系材料を合成した。得られたシロキサン材料は、溶媒を除去することで、シロキサン原液としてデリバリーが可能で有り、封止や透明膜として多くの実用的な応用が期待される。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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