ナノ繊維(NF)を熱硬化性樹脂母材に微量添加・分散するとCFRPの耐久性は飛躍的に向上する。それは、母材がNF付近でクレーズ等により塑性変形し、CF/母材界面の応力が緩和されるからである。これによりCF/樹脂間の見かけの接着強度が増す。き裂等の損傷の発生・成長が抑えられ、耐久性が増す。NFは繊維界面に付着していれば効果は現れない。また、NFはCFをまたぐ程度に長くなければ効果は表れない。 CNF変性したエポキシを用いたプリプレグを開発した。CNFがCF束内部に入るため解繊CFを使用する必要がある。また、smGFを使った高い性能を有するCF-SMCの開発できた。NF変性はFRTPにも有効である。
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