研究成果の概要 |
材料のナノ構造と熱輸送機構の相関を理解し,所望の熱伝導率を持つ材料を設計・創製することを最終的な目的として,系統的にグラフェン・ナノプレートレット(GnP),多層カーボンナノチューブ(MWCNT)と単層カーボンナノホーン(SWCNH)を相変化材料に添加し,熱伝導率向上効果を検討した.GnP,MWCNT,SWCNHを1vol%相変化材料に添加した際の熱伝導率の増加はそれぞれ120 %, 70 %, 25 %であり,ナノカーボン添加による熱伝導率向上効果はGnPの場合が最も高くなった.ナノカーボンの形状・熱伝導率に加え,母材との界面熱抵抗が複合材料の熱伝導率に大きく影響することが分かった.
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