研究成果の概要 |
本研究では四官能性アミンの中心部にアゾベンゼンを導入した新規架橋剤N,N-Bis(3,5-diaminobenzoyl)-4,4’-diaminoazobenzene (BDA-Azo)を合成し、二官能性酸無水物との末端架橋法により高分子ゲルを構築した。高分子ゲルのネットワークに導入したアゾベンゼンのうち、光応答性に有効な分子の割合が66%から87%へと大幅に上昇した。新規高分子ゲルの光屈曲速度は従来のゲルの1.5倍に増加した。また、本研究では、架橋密度を高めることにより、セグメント同士の凝集を軽減し、剛直性の高いイミド結合へ変換した後も本来の変形速度と可逆的光応答性を維持することに成功した。
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