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2017 年度 実績報告書

パルス大電力により生成した水中微細泡を活用した微生物および菌類の処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26289079
研究機関新潟工科大学

研究代表者

今田 剛  新潟工科大学, 工学部, 教授 (60262466)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードパルス大電力 / 菌処理 / 微細泡 / 微生物処理
研究実績の概要

1.パルス大電力により生成した水中微細泡による菌類の不活化特性
真水または塩水を満たした処理容器中の電極間(電極直径2mm、ギャップ間隔0.25mm)にピーク電圧15kV、パルス幅3.6μsの矩形状パルス高電圧を印加した際の菌類の不活化特性を吟味した。水中に枯草菌を約(10の6乗)CFU/mlの濃度で懸濁し、パルス大電力を0.33ppsの繰り返し率にて、複数回、印加した。パルス大電力の印加回数が10回では34%の不活化に留まったが、パルス大電力の印加を重ねるにしたがい不活化率は上昇し、100回にて97%の不活化率が得られた。これにより、(10の12乗)セル/kWhの処理エネルギー効率と算定され、0.1kWh程度の僅かな電力で1m3の船舶バラスト水の処理を行えることが判明した。
2.パルス大電力印加水中の過酸化水素およびOHラジカルの計測
上記のパルス大電力印加水に試薬としてテレフタル酸二ナトリウムC6H4(COONa)2を滴下し水中のOHラジカルと化学反応させ2-ヒドロキシテレフタル酸C6H4(COOH)2OHを生成し、これに紫外励起光(波長310nm)を照射して波長425nm付近の可視光の蛍光を分光観測した。その結果、若干の蛍光が観測され、不活化物質の一つであるOHラジカルの生成が示唆された。また、水質検査試薬(パックテスト)によりOHラジカルの後反応物質である過酸化水素H2O2の濃度計測を行ったが、その濃度は検出限界以下であり、蛍光の観測結果と合わせて、OHラジカルの生成量はごく僅かであると推測される。これらより、本手法における微生物ならびに菌類の不活化は、衝撃波や電気衝撃などの要因が主体的であることが判明した。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] パルスパワー処理における水中の枯草菌の不活化特性2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤将太、竹園 恵、今田 剛
    • 学会等名
      第27回電気学会東京支部新潟支所研究発表会
  • [学会発表] パルスパワー衝撃による水中の菌処理における生菌数と死菌数の計測2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤将太,金井晃一,竹園 恵,今田 剛
    • 学会等名
      平成29年度大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所共同研究形式研究会「パルスパワーおよび高密度プラズマ生成とその応用」

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公開日: 2018-12-17  

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