研究課題
本年度は、最終年度であるので、これまで行ってきた研究を整理するとともに、まだできていない項目について研究を進め、以下のことを行った。(1)救急医療現場へのデジタル伝送システムの導入効果とその導入可能性について、シミュレーションにより、救命率向上にどの程度貢献できるのか検討した。具体的にはドクターカーとドクターヘリの導入効果の検証と隣県ドクターヘリとの連携効果を明らかにした。また、(2)非常時(災害時)に対しては、道路網の信頼性解析により救急車両のアクセス性評価を行うとともに、同時多発要請に対する最適配車計画の検討システムの開発を行った。特に、今年度は、大地震発生時と洪水や津波被害等の複合災害時を想定した救急医療・救急搬送の信頼性評価を試みた。(3)震災時における道路網の構築(道路網信頼性解析)と市町村合併によるエリア拡大後の緊急車両(救急車・消防ポンプ車)の最適配車計画検討システム(再配置計画の検討システム)については、国保データベースの情報を考慮して、過疎地における高齢世帯(高齢夫婦、独居老人)の避難可能性を検討した。さらに(4)かつては、地域コミュニティが確立しており、高齢世帯の日常生活の状況なども地域が把握していた状況にあるが、近年では地域コミュニティが希薄化してきており、そのような情報がはっきりしない状況にある。そこで、本研究では3次救急要請が発生する可能性を想定し、特に、後期高齢者の医療・福祉・介護情報の一元管理の可能性調査を進め、老人福祉施設等での情報集約化の可能性を検討し、国保データベース(KDB)、並びに後期高齢者データベースを活用したシステム構築のプロトタイプの作成を行った。今後、これらのシステムの有効性について検討したい。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 5件)
土木学会論文集F6(安全問題)
巻: Vol.72-No.2 ページ: I_107-I_114
土木学会論文集A1(構造・地震工学)
巻: Vol.73-No.4 ページ: 印刷中(掲載決定)
Proceedings of 16th World Conference on Earthquake Engineering
巻: 16 ページ: CD-ROM
ランドスケープ研究増刊 技術報告集
巻: Vol.8,no9 ページ: CD-ROM
交通工学論文集
巻: 3(2) ページ: B_43-B_52
巻: Vol.72-No.4 ページ: I_756-I_767
Resuscitation
巻: 107 ページ: 80-87
巻: 105 ページ: 100-108
土木学会論文集F6(安全問題),安全問題・論文集
巻: Vol.11 ページ: CD-ROM
日本建築学会計画系論文集
巻: 728 ページ: 2117-2127
http://doi.org/10.3130/aija81.2117