研究課題/領域番号 |
26289177
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
朴 啓彰 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (60333514)
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研究分担者 |
畠山 豊 高知大学, 医歯学系, 准教授 (00376956)
門田 宏 高知工科大学, 総合研究所, 准教授 (00415366)
熊谷 靖彦 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10368855)
繁桝 博昭 高知工科大学, 工学部, 准教授 (90447855)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | MRI / VBM/ROI / 白質病変 / 脳萎縮 / 安全運転 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
白質病変(LA)ドライバーの運転行動を評価するために、自動車教習所の走行コースで65歳以上の高齢ドライバー96名を対象に実車実験を行った。健康関連指標、指導員評価指標、ハザード知覚指標、ドライブレコーダー(DS)計測指標とLAグレード、脳部位との関連性を求めた。指導員評価指標のうち評価得点・確認得点・ハンドル操作得点とDS計測指標のうち平均方指時間にLAグレードとの有意の相関性を認めた。脳部位別では両側前頭葉のみに、この傾向を認めた。 VBM/ROI解析と危険運転行動の関連性では、信号無視や速度違反に対して容認しやすいドライバー(illegal driver)には、left precentral、left and right insula、left lateral occipital、left post-centralが有意に関連していた。脳機能データでは、ブレーキ操作を模擬した下肢運動特有の脳活動部位を計測した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脳構造データでは、high qualityを目指してスライス1mm厚の3D撮動データに変更しているために、データ収集に時間を要している。また、脳機能データでは、下肢運動のノイズ除去を行うための条件設定に手間取った為。
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今後の研究の推進方策 |
脳構造データでは、高精度データ収集を行い、危険運転行動(事故歴や交通違反・高速道路での誤進入や逆走歴)との関連性を解析する。脳機能では、ブレーキ操作を模試した下肢運動時でのfMRIデータが収集可能となった。今後は、ドライバー属性として脳構造データと脳機能データを合わせて、危険運転行動と関連性を探求する。
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次年度使用額が生じた理由 |
MRIデータの高精度化とクオリティーコントロールに時間を要し、データ分析に取り掛かることが十分に出来なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
データ分析の成果を国際学術誌に投稿し、また国際学会にて発表する費用に充てる。
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