研究成果の概要 |
本研究は、低炭素社会に対応した革新的下水処理システムを開発することを目的として、嫌気性処理と機能性分離膜を融合させることで、水質確保とエネルギー回収の両立を実現できる創エネルギー型下水処理システムの確立を目指すものである。AnMBRを用いた下水処理における温度,滞留時間および下水組成の影響を検討することを目的として,人工下水の連続処理実験を行い, 処理性能, 物質収支, 膜性能に及ぼす影響を評価した。また平膜と中空糸膜の2種類の分離膜の機能も評価した。人工下水に対してCOD除去率は95-97%と高かった。一方、界面活性剤AEの除去率が90%以上であったが、LASの除去率が約50%と低かった。
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