研究課題/領域番号 |
26289206
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研究機関 | 足利工業大学 |
研究代表者 |
齋藤 宏昭 足利工業大学, 工学部, 准教授 (20597827)
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研究分担者 |
森 拓郎 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (00335225)
堀澤 栄 高知工科大学, 環境理工学部, 准教授 (20368856)
小椋 大輔 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60283868)
中嶋 麻起子 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40773221)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 木材腐朽 / 熱水分 / 劣化 / 住宅 / 外皮 |
研究実績の概要 |
一昨年度より着手した、住宅等の実環境を想定した木材腐朽実験の結果より、雨水とともに腐朽菌やその他の雑菌が混入する際の腐朽進行のバラツキについて分析し、以下の知見が得られた。 1)質量減少が生じた試料の付着菌を採取後、DNA解析により同定し、木材腐朽菌については、Gloeophyllum sepiarium、Antrodia sinuosa、Phlebia tremellosa等が検出された。また、単離培養した付着菌による室内腐朽実験を別途行い、温度と腐朽速度の関係を求めた。2)雨水を利用した腐朽実験の試料は、①腐朽菌が目視確認でき質量減少が顕著なもの、②腐朽菌は目視確認できないが質量減少が確認できたもの、③カビが優勢で質量減少が確認できないもの、といった3つの種類に分類され、①に関しては雑菌が混入した環境下でも、条件が良ければ1)の単離培養で得られた腐朽速度と同等であることが確認された。また、温度変動を伴う環境下において既往の予測モデルの精度が検証された。3)試料②に該当する腐朽菌が目視できない試料でも、走査型電子顕微鏡(SEM)により材内部で褐色腐朽菌による腐朽の痕跡が確認できた。さらに、試料表面の雑菌が腐朽菌を阻害しつつも共存し、バラツキの要因になったことが示された。
これらの結果より、実環境における腐朽進行予測においても、強度低下予測など躯体安全性評価の観点からは、単離培養の腐朽試験によって得られた速度の適用が妥当であること、雑菌の影響を加味すればバラツキを再現しうるといった、予測結果の解釈に資する知見を得ることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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