本研究では4 Tbit/in2を超える超高密度ハードディスクドライブに適応可能な高い異方性(Ku)を持つFePt記録媒体の実現とエネルギーアシストによる磁化反転制御を目指した。成膜中にC濃度を制御することにより、平均粒子径が6.2 nm、アスペクト比が1.9、磁化反転磁界が約4 TのFePt-C媒体の作製に成功した。また、反転磁界が4 Tを超えるFePt-C媒体に対して円偏光を用いることにより磁化反転磁界を0.2 Tにまで低減することに成功した。円偏光照射による磁化反転は、磁気円二色性による積算的な反転であることが明らかとなった。
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