バルクn型酸化物熱電材料として現時点で最も有望なZnOをバルク母相として、多元素複合ドープによるナノサイズ第二相の析出、形態を制御した金属ナノ粒子の分散などの方法で様々なナノへテロ界面を導入した。複合させるドーパントの種類によって全く異なるナノへテロ構造が得られ、その電子・フォノン散乱機構も大きく異なること、従って、ドーパントの組み合わせによって複数のフォノン散乱機構を増強できる可能性を示した。また、金属ナノ粒子のバルク内分散によってもフォノンの選択散乱増強の可能性が示唆され、ナノへテロ構造の導入による酸化物熱電変換材料の性能向上へ向けた新たな指針が得られた。
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