マグネシウム (Mg) 合金の冷間加工性向上を目的に、添加元素が双晶~転位間相互作用に及ぼす効果を明らかにした。商用Mg合金を室温で多方向に圧縮し、高密度で双晶を導入した試料の組織観察から、双晶の幾何学的な適合性が変形を担うバリアントの選択性を決めること、{10-11}双晶内で室温でも動的再結晶が起こることを見出した。また、高い冷間加工性を示す元素組成と第一原理計算の結果を照合し、加工性の優劣が底面/柱面の転位すべりのしやすさの比で大まかに整理できること、さらに、元素を添加したMgの双晶界面・二重双晶の原子モデルを計算し、界面の偏析元素が転位~双晶の相互作用に大きく影響することがわかった。
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