申請者等が提唱する新しい集合組織の形成機構「優先動的結晶粒成長機構」の実験的検証ならびにその応用によるモーター用電磁鋼板の製造を行った。高温での加工速度、加工ひずみ量、加工温度が集合組織に及ぼす影響を系統的に調べ、先鋭な<001>繊維集合組織を発達させる最適の条件を定めた。変形応力の解析などにより、提唱する機構の妥当性を確認した。実用化のための薄板製造を意図して、多層材の圧縮加工法の開発も併せ行った。さらにこの機構が様々な合金系での集合組織の制御に応用できることから、形状記憶合金や磁歪合金の高性能化のための集合組織制御に応用した。いずれの合金種においても先鋭な集合組織の付与を実現した。
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