研究成果の概要 |
Zn2+,Zrイオンを含む硫酸塩水溶液からZn-Zr酸化物の複合電析を行い,電析挙動と得られた電析膜の構造を調査した。電析膜のZr含有率は, pH2の溶液からの方がpH1からより高く,電流密度が高くなると増加した。微小Sb電極法によ測定した陰極界面のpHはZrO2生成の臨界pHに近い 2.2前後となっていることが分かった。SEM, EDXよりZrはZn板状結晶の板面上および板状結晶と板状結晶の隙間部に粒状の酸化物として共析することが分かった。3%NaCl水溶液中では, Zn-1.1mass%Zr酸化物の腐食電位は純Znより貴となり, 腐食電流密度は純Znより低下した。
|