液滴やスラグ流といった非相溶流体によって形成されるセグメント空間内における核生成挙動を様々な観点から検証し,液滴内晶析反応からは核生成頻度の解析によって,核生成速度の算出を可能にし,簡便な核生成速度計測手法として構築することができた。また,マイクロ空間内における乳化重合反応からは,核生成の精密制御と物質移動促進によって,回分反応とは異なる高分子重合挙動を見出した。いずれの研究成果も,核生成挙動を制御するためにセグメント空間が非常に効果的であることを示唆するものであり,今後の製造技術革新や精密な材料設計に有用な知見が得られた。
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