研究課題
「超臨界CO2分散ナノ粒子の合成」昨年度に引き続き、超臨界CO2に分散するGd2O3ナノ粒子の合成を行った。昨年度、オレイン酸を直接溶媒として使用したソルボサーマル条件において、オレイン酸修飾Gd2O3ナノ粒子の合成に成功している。(粒径3ナノメートル)これは、高アスペクト比吸収型中性子回折格子作製のためのGd材料として使用するナノ粒子のコア材料になる。次に、オレイン酸修飾ナノ粒子をリガンド交換法を用いることで、超臨界CO2に分散するGd2O3ナノ粒子の合成を行った。リガンドとして、種々のリガンドを試行錯誤した結果、Hexafluoroacetylacetonatoを使用することで、超臨界CO2に分散するHexafluoroacetylacetonato修飾Gd2O3ナノ粒子の合成に成功した。超臨界CO2の条件は40℃、12 MPaであり、次の課題であるGd2O3ナノ粒子を回折格子に充填するのにおいて、パターンの倒れ等の問題のない条件である。「超臨界CO2プロセスを用いた新規ナノ粒子充填法の開発」今年度は、実際の中性子位相イメージングに使用するための高アスペクト比吸収型中性子回折格子へのGd2O3ナノ粒子の埋め込みを行う前段階として、シリコン基板上へのナノ粒子の堆積を行った。超臨界CO2に分散するHexafluoroacetylacetonato修飾Gd2O3ナノ粒子を用い、ナノ粒子を超臨界CO2に分散させた。シリコン基板を局所的に冷却することで、基板上でナノ粒子の分散性が低下することでデポが可能であることが分かった。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)
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