マイクロ流路あるいはインクジェット装置を用いて液滴を作製し、これを連続的に衝突させる新規反応プロセスの構築を試みた。液液2相系における操作においては、マイクロ流路を用いて安定に均一なサイズの水滴を製造し、これを衝突させる操作を連続的に行うことに成功した。気液2相系については2台のインクジェット装置により液滴を空中に射出し連続的かつ安定に衝突させることに成功した。両手法とも通常の均一系での混合に比べて、液滴衝突による合一時の混合速度が非常に大きいことを明らかにした。本手法を迅速かつ均一な混合を必要とするナノ粒子合成に適用し、1.4nmのPtナノ粒子、2.7nmのRhPdナノ粒子の作成に成功した。
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