研究成果の概要 |
サステナブルな炭素源(CO2,カルボン酸類)を一段階で還元的に化学品へ変換する固体触媒法を探索した。カルボン酸をエステル,アルコール,アルカンに変換する3種の触媒系、レブリン酸をピロリドン類,γバレロラクトン,ペンタン酸に変換する3種の触媒系に加え、CO2+H2下でのアミンのメチル化、アミド水素化、スルホキシド・スルホンの水素化脱酸素に有効な触媒系も見出した.各触媒は再利用可能な不均一系触媒として作用し、幅広い基質に対して高い収率で目的物を与えた。反応機構・触媒構造に関する検討により、Lewis酸性担体によるC=O結合の活性化と隣接金属ナノ粒子上での水素解離を基盤とする触媒設計指針を提案した。
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