COのパルス吸着実験から,著者らのPtRu/TECNF触媒がメタノール酸化反応に対し高活性を示す要因が,貴金属表面から担体へのCOスピルオーバーであることが示唆された.TECNFに代わる触媒担体として,TiO2前駆体溶液をCNF表面に付着させ,酸化処理して得られるTCCNFとTiO2に代えてCeO2を含有したCNF(CECNF)とが提案された.PtRu/TECNFの触媒層はPtRu/Cの場合に比べ,空隙率が大きい層になることが分かった.PtRu/TECNFのPtRu添加割合は30wt%が最適であり,それを用いたDMFCは174 mW/cm2という市販触媒をはるかに凌ぐ高い出力を示した.
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