半導体担体を用いた触媒に電場を印加すると低温でも高い活性を示すことを見出した。印加時に発現していると考えられるプロトン伝導を詳細に検討するため,operandoFT-IRによって表面プロトニクスを直接観察し,交流インピーダンス法により表面のみの伝導率を抽出し,その温度依存性を水の有無で測定することで伝導のみかけ活性化エネルギーを算出し,伝導機構の検討を行った。その結果、電場印加によるメタン水蒸気改質の活性向上においては,メタンの解離吸着が促進されていることがわかった。また,同位体を用いた試験の結果,逆同位体効果が観測され,CH4の解離が本系に特有な機構で進行していることが明らかとなった。
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