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2018 年度 研究成果報告書

ナイロン加水分解酵素の分子設計と産業応用への基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 26289317
研究種目

基盤研究(B)

配分区分一部基金
応募区分一般
研究分野 生物機能・バイオプロセス
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

根来 誠司  兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (90156159)

研究分担者 武尾 正弘  兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (40236443)
加藤 太一郎  鹿児島大学, 理工学域理学系, 助教 (60423901)
研究協力者 樋口 芳樹  
柴田 直樹  
重田 育照  
後藤 祐児  
永井 圭介  
竹原 一起  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードナイロン分解酵素 / アミド合成 / タンパク質工学
研究成果の概要

6ナイロンはεカプロラクタムの開環重合により合成されるが、副産物として合成が途中で停止した6-アミノヘキサン酸オリゴマーを生じる。同基質に作用する酵素として、NylA(環状2量体分解酵素)、NylB(直鎖状2量体分解酵素)、NylC(エンド型オリゴマー分解酵素)を見いだしている。NylBは、Ahx直鎖状2量体のみならず、5~10量体の直鎖状オリゴマーをエキソ型様式で分解する酵素である。本研究では、NylBの構造進化・触媒機構を解析するとともに、加水分解の逆反応によるアミド合成において、酵素反応の方向性とアミド合成収率に影響を与える変異効果について、酵素の内部平衡の観点から検討を行った。

自由記述の分野

タンパク質工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

加水分解酵素の逆反応によるアミド・エステル合成では、合成収率は基本的には、化学平衡で決定される。NylBでは、水分含量の高い条件、90% t-ブタノール / 10%水系で、高収率でアミド合成反応を触媒する。同条件では、有機溶媒と水が溶解した1相系であり、基質・生成物とも溶解しているが、アミド合成の収率は80%以上に達する。これに対し、高い加水分解機能を有するにもかかわらず、合成反応が殆ど進行しない変異体を取得した(1%以下)。さらに、両変異体では、アミド合成・分解の触媒機能に大きな差異がある。このように、触媒中心近傍の構造と反応方向性を変化させることが可能であるという結果を得ることができた。

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公開日: 2020-03-30  

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