JAXA実験用航空機の故障により飛行試験が2017年度中に実施できなくなり、2018年度に計画を延長した。結局、故障の修理はできなかったため、飛行試験の代わりに、JAXA実験用航空機を地上においてHardware in the Loop試験を実施し、これまで構築した耐故障飛行制御の試験を実施した。また、東京大学におけるフライトシミュレーターを用いて、パイロットが介在した場合の適応制御則の特性に関してもデータを収集し、適応制御側が故障時のパイロットワークロードを軽減できることを実証した。また、実際の旅客機で採用されているCスター制御則のパラメータを構造化H無限大制御によって設計し、適応制御則と連携させた耐交渉飛行制御則の研究も行い、学会発表の準備を行った。 実時間に障害物を回避する飛行経路の生成に関しては、不確かさを伴った実時間最適経路生成のシミュレーション評価を行った。
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