温熱刺激を与えた際の脳血流中の酸素化ヘモグロビン濃度をNIRS(近赤外分光法)により計測することで、NIRSによる計測結果が温熱感覚を客観的に評価する指標となるかを被験者実験により検討した。各人の手または足への局所温熱刺激を施し、NIRSにより酸素化ヘモグロビン濃度の変化を計測した。また様々な刺激温度において温冷感と快適感の主観値を申告してもらった。その結果、各温度とその基準温度での酸素化ヘモグロビン濃度の差分によって温熱快適性を評価することができ、特に快適感の申告結果とは特に強い相関を持ち、前頭に強い相関をもつ部位が存在することを見出した。
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