本研究では、従来の集光型太陽電池では活用できない散乱日射をも発電に活用できる新たな集光型太陽電池の集光技術を確立し、これまで集光型には不利とされてきた非サンベルト地域において変換効率を最大化する太陽光発電の実現を目指すものである。H27年度は、前年度から継続実施中のスカイスキャナーによる天空放射輝度の長期測定結果に基づいて、集光光学系およびモジュール構造を再設計し、再びミニモジュールを試作した。この試作モジュールを用いた屋外実験による性能評価から、所望の発電性能が得られることを確認した。これにより本設計手法およびコンセプトの有意性を明らかにすることができた。
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