研究課題
平成29年度は前年度計画に従い以下の研究を行った。1)病原細胞内抗体に対する自己分解型細胞内抗体の開発研究。以前我々が作出した、ミスフォールドTDP-43を特異的に認識する3B12A マウスモノクローナル抗体のハイブリドーマよりクローニングした一本鎖抗体scFvにシャペロン介在性オートファジーシグナル(CMA)を付加させた自己分解型細胞内抗体について、in vitroでの異常凝集体除去効果と細胞死抑制効果を確認し、子宮内電気穿孔法を用いてマウス胎仔脳内に発現させたTDP-43凝集体に対しても同様の効果を認めた。これらの研究成果を国際学術誌に投稿し採択された(Tamakiら、Scientific Reports 2018)。2)分子標的治療を検証するためのトランスジェニックマウスの作製前年度までにhSynapsinプロモーター下に細胞質凝集型TDP-43を発現コンストラクトの導入したマウスの作製を試みたが、外来蛋白質の発現と表現系を認めたマウスは得られなかった。以前市販のマウスでTDP-43病理を再現するマウスが居ないため、あらたにニューロフィラメントHプロモーターで制御されるTet-offマウス(市販)と交配でニュ論特異的なTDP-43の発現をドキシサイクリンで制御できる、コンディショナルマウスを作出し、するためのTRE-TDP-43マウスを作出するために導入遺伝子(細胞質凝集体型、細胞質型)のコンストラクション、培養細胞を用いた発現確認とドキシサイクリンによる制御の確認を行い、B6マウス受精卵へのマイクロインジェクションを行い、各々4ラインずつF1世代を得た。今後rTA-NFHマウス(市販;購入済み)との交配を行い、表現軽々解析をすすめ、今回の細胞内抗体を検証して行く予定である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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