正常線維芽細胞において、PRPF19 siRNAはp53依存的に細胞老化を誘導することを見出した。がん細胞では、PRPF19 siRNAは分裂期細胞死を誘導した。がん細胞では、PRPF19 siRNAはスプライシング異常産物を増加させたが、正常細胞ではほとんど検出されなかった。そのため、PRPF19 siRNAによるスプライシング調節不全ががん抑制に深く関与していることが示唆された。さらに、膵がんゼノグラフトマウスモデルにおいても、PRPF19 siRNAは腫瘍抑制効果を有することが観察され、PRPF19はがん治療の有効な分子標的となることが期待される。
|