研究課題
化学療法・分子標的両方の不応答性に関わる宿主免疫調節因子の重要性が明らかにされつつあるが、その詳細な分子メカニズムについての大部分については解明されていない点が多い。申請者はこれまでに、腫瘍組織特異性が高く、かつ免疫寛容誘導を介して化学療法・分子標的両方の治療応答を府に制御する因子として、ミエロイド細胞及びその表面分子(TIM-3, TIM-4)、シグナル経路(Autophagy pathway)の重要性を明らかにしてきた。本研究では、肺非小細胞癌における分子標的・免疫療法の治療応答性を規定する分子、およびそのシグナル経路を解明することを目的とする。特に肺非小細胞癌については、近年EGFR-TKIをはじめとする分子標的療法と、免疫チェックポイント阻害剤が薬物療法のメインとなりつつあるが、どのような症例に適切な治療法を選択するかという観点から、治療予測マーカーを免疫学的側面から同定、活用することは、今後の個別医療の推進の面からも重要な意義を有する。本研究では、具体的に遺伝子改変自然発がんモデルと臨床検体の解析を通して、EGFR-TKIと抗PD-1抗体投与により誘導され、その治療応答抑制に寄与する免疫由来因子の同定を遂行することで、これらをターゲットにした新規診断、治療法開発への橋渡しを実現することを目的とする。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Thoracic Oncology
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Scientific Reports
巻: 6 ページ: -
10.1038/srep38407.
Oncology Letters
巻: 12 ページ: 1519-1524
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