研究課題/領域番号 |
26290058
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
神田 善伸 自治医科大学, 医学部, 教授 (30334379)
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研究分担者 |
諫田 淳也 自治医科大学, 医学部, 講師 (30636311)
仲宗根 秀樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (50757903)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 免疫学 |
研究実績の概要 |
成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-I)を原因とする難治性の造血器腫瘍である。我々はこれまでにsingle-cell RT-PCR 法でのT細胞受容体(TCR) レパトア解析によって、ATLに対する造血幹細胞移植後にHTLV-Iに由来する転写活性因子Taxを標的とする細胞傷害性T細胞(CTL)が増加し、その中でも特定のアミノ酸配列(“P-D/P-R”配列)を含むTCRレパトアを有するCTLが強い細胞傷害活性を有することを報告した。本研究では強力な細胞傷害活性を発揮するCTLのTCRの全長DNAをクローニングしてレトロウイルスベクターを用いて健常人末梢血単核球に遺伝子導入し、ATLに対する特異的免疫療法の臨床応用を実現するための評価を行っている。HLA-A*2402陽性および陰性のHTLV-I感染細胞株を用いて、それぞれレンチウイルスでルシフェラーゼ(LUC)遺伝子を導入したHTLV-I感染細胞株を作成する。体内の腫瘍細胞はVivoGlo Luciferinを腹腔内投与した後に、AEQUORIA luminescence imaging systemを用いて評価した。NOD/scid/γcnull (NOG)マウスにHLA-A*2402陽性あるいは陰性のLUC遺伝子導入HTLV-I感染細胞株を静注し、その3週間後からTCR遺伝子導入細胞あるいは非遺伝子導入細胞(陰性コントロール)を1週間ごとに4回繰り返し静注することによって、TCR遺伝子導入細胞の抗HTLV-I感染細胞効果がHLA依存性に発揮されるかどうかを評価した。すると、TCR遺伝子導入細胞がマウスの体内においてもHTLV-I感染細胞に対して強力な細胞傷害活性を有することを示すことに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は当初の予定通り進行し、平成28年度は患者由来のATL細胞を用いて、実際に患者ATL細胞に対しても細胞傷害活性が認められるかどうかを検討する。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は患者由来のATL細胞を用いて、実際に患者ATL細胞に対しても細胞傷害活性が認められるかどうかを検討する。
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