研究課題
(1) ホジキンリンパ腫や成人T細胞白血病 (ATL) 細胞を直接的に傷害するpan-MHCII抗体を樹立した。(2) B16マウスメラノーマモデルにおいて、抗CTLA-4抗体と抗RANKL抗体の組み合わせによって、相乗的に肺転移が抑制されることを示した。(3) HPV発現マウス腫瘍モデルにおいて、CTLエピトープのDNAワクチン効果を、CD27に対するアゴニスト抗体とPD-1に対する阻害抗体との組み合わせによって、CD4陽性ヘルパーT細胞非依存性に増強しうることを示した。(4) 新規チェックポイント分子VISTAに対する阻害抗体を樹立し、VISTAとCTLA-4のコンビネーション阻害によって相乗的な抗腫瘍効果が得られることを示した。(5) ヒトIgG1のCDR領域にTRP-2やgp100あるいはNY-ESO-1エピトープを導入したDNAワクチンの抗腫瘍効果が抗PD-1抗体との併用で著しく増強されることを示した。(6) PTEN欠損BRAFV600変異マウスメラノーマモデルにおいて、PD-1阻害抗体とCD137アゴニスト抗体の組み合わせによって放射線療法の効果が相乗的に増強されることを示した。(7) IL-17Aを産生して炎症性の腫瘍増大に関与するgamma/delta T細胞がCD30を高発現しており、CD30リガンドに対する阻害抗体が抗腫瘍効果を示すことを見出した。(8) 抗PD-1抗体耐性のマウス腫瘍モデルにおいて、CD40アゴニスト抗体との併用によってIL-12依存性に抗PD-1抗体の効果が増強されることを示した。(9) 放射線照射後の腫瘍内で産生されるVEGFを標的として、VEGF特異的なアプタマーとCD137特異的なアプタマーとの複合体によって、全身的なCD137アゴニスト抗体やPD-1/CTLA-4阻害抗体の投与よりも強い抗腫瘍効果が得られることを示した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 8件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (5件)
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