• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

RNAサイレンシングの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26291010
研究機関東京大学

研究代表者

西増 弘志  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (00467044)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードRNA
研究実績の概要

PIWIタンパク質は動物の生殖組織に発現し、piRNA(PIWI-interacting RNA)とpiRISC(piRNA-induced silencing complex)を形成し、トランスポゾンに由来するRNAを抑制することによりゲノム情報を次世代に正確に伝える役割を担う。PIWIタンパク質の作動機構は多彩であり、ショウジョウバエに由来するPIWIタンパク質(Piwi)は核において、リンカーヒストンH1と結合し、トランスポゾン抑制に関与することが示唆されているが、その分子機構は不明である。本研究では、piRISCの作動機構の解明をめざし、ショウジョウバエ由来Piwiの結晶構造解析を推進した。抗Piwi抗体を固定化したセファロース担体を用いてOSC細胞抽出液からPiwiを回収し、プロテアーゼ処理を行い、Piwiのコア領域を単離し、カラムクロマトグラフィーにより高純度に精製した。ゲルろ過カラムクロマトグラフィーの結果、精製したPiwiには内在性のpiRNAが結合しており、Piwi-piRISCを形成していることが明らかになった。Piwi-piRISCを結晶化し、その結晶構造を3Å分解能で決定した。カイコ由来PIWIタンパク質(Siwi)と同様に、Piwiは4つのドメイン(N,PAZ,MID,PIWI)とそれらをつなぐリンカードメイン(L0,L1,L2)から構成され、2つのローブからなる構造をとっていた。piRNAの5’末端はMID/PIWIドメインに金属イオンを介して結合していた。一方、Siwiと異なりPiwiのPAZドメインはフレキシブルであることが示唆された。さらに、Siwiとの構造比較から、MID-PIWIローブに対するN/PAZドメインの配置は異なることが示唆された。これらの構造の違いは、両者の機能的な違いを反映している可能性が考えられる。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi