研究課題
■PPARgの基質結合ドメイン(LBD)の基質依存的構造変化解析: アゴニスト結合型のPPARgを骨格の化学シフトデータを構造制約とした構造解析を進めた.結晶構造のアポ型構造との比較から,基質結合ポケットから離れた位置にあるヘリックス9-11に明らかな構造変化が観測された.従来はヘリックス12の構造変化のみが注目されていたが,今回の結果からヘテロ二量体界面部にまで基質結合の影響があることが明らかになった.■N末端部にあるSRC1LxxLLモチーフ(SRC1N)のの低存在率構造とPPARg結合特性との相関解析:SRC1の持つN末端部のモチーフを含む605-663の部位を対象とした.SRC1Nのモチーフ周辺には低存在率のヘリックス構造の存在は5%程度とC末端部モチーフに比べて低くなっている.このため,逆に低存在率構造を増加させる変異をデザインした.3種類の変異体T629L, S630L, T640Lの3種類の変異体を作製した.いずれも,異なる存在率のヘリックス構造を取ることをNMR解析で確認した.TrFRETを用いた相互作用解析から,野生型よりも低存在率のヘリックス構造が低下した,T640Lでは野生型よりも結合能が向上したが,一方で,低存在率ヘリックス構造の存在率が低下した変異体T629Lは結合能の有意な低下を示した.以上のことから,SRC1N領域については,低存在ヘリックス構造の存在率が低い方が高い結合能を持つ傾向を明らかにした.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 6件) 備考 (1件)
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