私たちは、非興奮性細胞である酵母の電位作動性Ca2+チャネル(voltage-gated Ca2+ channel = VGCC)ホモログの構造と機能を研究した。このVGCCホモログはCch1とMid1という主要サブユニットから構成されているので、まず両者の相互作用に必須なアミノ酸残基をそれぞれのサブユニットで明らかにした。また、Mid1の全長548アミノ酸残基のうちN末端から209アミノ酸残基を切り詰めても、Cch1のCa2+流入機能を仲介できること、N末端には20個のアミノ酸残基からなるシグナル配列が存在することを明らかにした。
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